選抜式 １人７分アピール ＡＫＢ４８のオールナイトニッポンモバイル人気

　ＡＭラジオ局のニッポン放送が４月９日から携帯電話向けに配信している音声コンテンツ「ＡＫＢ４８のオールナイトニッポンモバイル」のダウンロード数が、４月下旬までに１０万件を突破した。アクセス殺到の秘密は、「ＡＫＢ人気」の原動力にもなっている「選抜方式」という。

　同局は４月から、金曜日深夜の番組「オールナイトニッポン」のパーソナリティーとして、人気アイドルグループ「ＡＫＢ４８」を起用。同時に「ＡＫＢ４８のオールナイトニッポンモバイル」と題し、１人７分間の音声コンテンツをメンバー４８人分、同局の携帯サイトなどで配信した。携帯電話の「着うたフル」の機能を使い、メンバー一人一人の声が聞ける仕組みだ。

　ＡＫＢ４８はファン投票などでメンバーが入れ替わるが、今回の音声コンテンツでも、ダウンロード数が１０００件を突破したメンバーだけが第２弾を配信できるという「選抜方式」をとる。プロデューサーの秋元康氏のアイデアというこの方式が、コンテンツのプレミア感を高めている。

　「自己紹介風のトークが７分なのかと思ったら、大間違いだった」と、同局デジタルソリューション部の勅使川原昭部長は彼女らの工夫に舌を巻く。「自分で構成した７分番組に仕立てたり、作詞・作曲した歌を披露し、『続きは次のダウンロードで』という子もいたりした」

　結果、１ファイル１０５円の有料コンテンツは、配信開始当日の早朝からアクセスが殺到し、一時ダウンロードできない状態にもなった。その後も順調にダウンロード数を伸ばし、４月２８日現在、２３人の第２弾配信が決まった。第２弾は４月３０日以降、コンテンツが完成したメンバーから順次配信されている。

　勅使川原部長は「すでに第３弾の配信を決めているメンバーもいる。彼女らがファンを大事にしていることが、音声からも伝わっており、それがファンとのつながりを生んでいるのでは」と魅力を説明している。

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